統合失調症とED

統合失調症とは 統合失調症とは、幻覚や妄想などの症状が特徴的な精神疾患で、およそ100人に1人弱がかかると言われるほど、発症率の高い病気です。 幻覚や妄想が現実であるように感じられるため、本人が気づくことはほとんどありま

その他

統合失調症とは



統合失調症とは、幻覚や妄想などの症状が特徴的な精神疾患で、およそ100人に1人弱がかかると言われるほど、発症率の高い病気です。
幻覚や妄想が現実であるように感じられるため、本人が気づくことはほとんどありません。幻覚、幻聴以外にも、話にまとまりがなくなったり、自分の殻に閉じこもり周囲との接触が少なくなったり、感情の起伏が少なくなったりなどの症状が現れます。

まとまりきれない心の内容が、現実とは異なった形を取り、幻覚や妄想となることがあるのですが、これは脳内の情報伝達物質がバランスを失っているためで、そのほとんどは薬が効きます。幻覚や妄想は、統合失調症だけでなく他の病気にも見られます。

統合失調症はいくつかの異なった病気の集まりであろうと考えられており、直接的な原因はいまだ解明されておらず、何らかの脳の機能異常と心理社会的なストレスなどが重なり発症すると言われています。
以前は「精神分裂病」が正式の病名でしたが、「統合失調症」へと名称変更されました。統合失調症の「失調」は一時的に調子を崩したという意味で、回復の可能性を示しています。
この名のとおり、心の働きの多くの部分は保たれており、早期発見や早期治療で今では多くの患者さんが回復し、社会参加しています。

また、新しい薬の開発と心理社会的な介入による新しい治療法が普及したため、初発患者のほぼ半数は、完全かつ長期的な回復を期待できるようになりました。統合失調症は早期に適切な治療を行うと回復が早いと言われているので、周りの人が気がついてあげることが大切です。

統合失調症とEDの関係

統合失調症の治療をしている患者さんのなかで、男性の場合ED、射精障害や性欲低下などの性機能障害が起きることがあります。
これは珍しい症状ではなく、ある男女を含む統合失調症患者1488名を対象としたアンケート調査では、41%の方が性機能障害を自覚しているという結果がでたとの報告があります。

症状には個人差がありますし、加齢に伴う生理的な減退や統合失調症自体が、性欲減退、EDの原因となる可能性もあります。
しかし、特に青年から壮年の患者さんであれば、治療に使われる薬によって性機能が弱まっている可能性があります。

統合失調症に使用される薬は、脳内の神経伝達物質であるドパミンを抑制し、幻覚・妄想などの症状などを抑えて、不安定な精神状態を安定させます。ドパミンが抑制されると、脳下垂体から分泌されるプロラクチンというホルモンが個人差はありますが過剰に分泌されるようになります。
このプロラクチンというホルモンが過剰分泌されると、男性では性欲減退やED、乳汁分泌症などを引き起こしてしまうのです。また、統合失調症に使用される薬の副作用は、軽度の性欲減退、勃起不全、オーガズム障害、完全な性機能障害など様々です。

改善するには



では、統合失調症や治療薬から来るEDを改善するために何か方法はないのでしょうか?
まず、プロラクチンの過剰分泌を引き起こす薬から他の薬への変更が可能であれば良いのですが、その変更を行うことで統合失調症の症状が悪化してしまうケースもあります。減薬も、同じように症状の悪化を招いてしまうことが多々あるため、安易に行うのは避けたほうがよいといえます。

対症療法にはなってしまいますが、バイアグラなどのED治療薬を併用して服用することで、効果を発揮でき、ED改善に繋がるケースもあります。一般的には、統合失調症の治療薬との併用は、問題ないと言われていますので、医師に相談し処方してもらいましょう。

重要なことは、自分で勝手に統合失調症の治療薬を減薬したり、服用を停止することは、絶対にしてはいけないということです。
まずは必ず医師に相談するようにしてください。

ページの先頭へ戻る